一汁三菜
皆さまこんにちは。鶴田です。
先日テレビをつけたところ
歴史番組の中で一汁三菜について紹介していました。
戦国時代~安土桃山時代に
茶道を芸術の域までに高めた千利休。
しかし当時の大名たちは、茶会を芸術としてではなく
飲めや食えやの晩餐をする建前として
使うようになってしまったそうです。
そんな状況を嘆いた利休が
本当に美味しいお茶を楽しむための食事として
一汁三菜を追求し続けたということです。
昔の人は現代人より
直感が鋭かったと言われます。
「一汁三菜」はお茶を極めた利休が
人の体に本当に必要なものを
直感的に感じて作ったものなのかもしれません。
現代生活はいわば誰もが
大名のような贅沢を許された時代です。
もし利休が生きていたら、
現代の食生活を見て嘆くに違いありません。
一汁三菜。
使い古された言葉ですが、
単なる食事としてではなく
人にとって大切な意味が込められているようにも感じます。
①お米
②魚(または肉料理)
③汁物
④野菜料理一品
で一汁三菜。
工夫次第で
手間をかけずに準備できる食事です。
たかが食事、されど食事。
コンビニや外食ではなく
ちょっとだけ自分で手間をかけて摂る食事は
体だけではなく、心にもたくさんの栄養をもたらしてくれるはずです。
季節柄、大名宴会も悪くはありませんが
一方で昔の茶人の粋も忘れずに、
胃腸を穏やかに年末年始を迎えていただきたいと思います。